こんにちは。観葉植物でお部屋を癒し空間に 運営者のミドリです。
シュロチク(棕櫚竹)って、ツヤツヤした緑の葉が涼しげで、和風のお部屋にも洋風のお部屋にも似合う素敵な観葉植物ですよね。「緑の宝石」なんて呼ばれるのも納得です。
室内でも育てやすいと聞いてお迎えしたけれど、「置き場所はここで合ってるのかな?」「水やりの頻度が分からない…」「最近、葉先が枯れるようになってきた」といった悩みはありませんか?
特に室内管理だと、エアコンによる乾燥や冬越しの温度管理、根腐れしないかなど、心配な点も出てきますよね。ほかにも植え替えや剪定のタイミング、もし害虫がついたらどうしようか、あと風水的にはどうなのかな?と、いろいろ気になるかなと思います。
この記事では、「シュロチクを室内で元気に育てたい!」と思っている方に向けて、基本的な管理方法からトラブルの対処法まで、ポイントを絞って分かりやすく解説していきます。
- 室内での最適な置き場所と日当たり
- 根腐れを防ぐ季節ごとの水やり方法
- 葉先が枯れる原因と具体的な対策
- 植え替えや剪定、害虫予防のコツ
シュロチクの育て方、室内管理の基本
まずは、シュロチクを室内で元気に育てるための基本的な3つのポイント、「置き場所」「水やり」「温度」について見ていきましょう。シュロチクはとっても丈夫なので、コツさえ掴めば室内でも長く楽しめます。
置き場所と日当たり、風水の効果
シュロチクにとって、室内のどこに置くかはとっても重要です。
一番のおすすめは、レースのカーテン越しに柔らかい光が入る「明るい日陰」です。シュロチクは日陰に強い(耐陰性がある)植物なので、リビングやオフィスの少し暗いかな?と思う場所でも育ってくれます。
NGな場所:直射日光
強い直射日光は絶対に避けてください。特に夏場の西日などは、葉が焼けて茶色く変色してしまいます(葉焼け)。一度葉焼けした部分は元に戻らないので、窓際に置く場合は必ずレースカーテン越しにしましょう。
ただ、まったく光が当たらない暗すぎる場所に長期間置くと、葉の色が悪くなったり、ひょろひょろと弱々しく育つ(徒長する)ことがあるので、たまに明るい場所に移動させてあげてください。
シュロチクの風水効果(豆知識)
シュロチクは、尖った葉が下向きに垂れることから、風水では「悪い気を鎮める」「邪気払い」の効果があると言われています。人の出入りが多い玄関や、家族が集まるリビング、気を溜めたい寝室などに置くのがおすすめです。
季節ごとの水やり、メリハリが鍵

シュロチクは乾燥が苦手ですが、それ以上に「水のやりすぎによる根腐れ」に注意が必要です。季節ごとに水やりの頻度を変えて、土の中の「乾湿のメリハリ」をつけるのが最大のコツです。
春〜秋(生育期)
気温が高い時期はシュロチクも成長します。土の表面が乾いたのを確認したら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてください。このとき、受け皿に溜まった水は必ず捨てましょう。受け皿の水を放置すると、根腐れの原因No.1です!
冬(休眠期)
冬は成長がゆっくりになるので、水やり回数をグッと減らします。土の表面が乾いてから、さらに2〜3日待つくらいで大丈夫です。土を乾燥気味に管理するのが冬越しのポイントです。
受け皿の水は絶対に捨てる!
季節を問わず、水やり後に受け皿に溜まった水は、根が呼吸できなくなり「根腐れ」を引き起こすため、すぐに捨ててください。
重要な葉水とエアコン対策

室内管理で特に気をつけてほしいのが「乾燥」です。シュロチクは湿度が高い環境が好きなので、霧吹きで葉っぱに水をかける「葉水(はみず)」がとっても重要です。
葉水は毎日でもOK!
葉水は、年間を通してこまめに行うのがおすすめです。
- 乾燥防止:エアコンで乾燥しがちな室内の湿度を保ちます。
- 害虫予防:ハダニやカイガラムシは乾燥を好むため、葉水が一番の予防になります。
- ほこり除去:葉の上のほこりを流し、見た目をキレイに保ちます。
そして、もう一つ大事なのがエアコン対策。
暖房や冷房の風が直接当たる場所は、絶対に避けてください。極端な乾燥で葉先が一気に枯れ込んだり、株が弱る最大の原因になってしまいます。置き場所を決めるときは、エアコンの風向きを必ずチェックしましょう。
室内での温度管理と冬越し
シュロチクは観葉植物の中でも寒さに強く、だいたい5℃くらいまで耐えることができます。(環境によっては0℃近くまで耐えることもあるそうですが、ダメージは受けるかも)
なので、一般的な室内であれば冬越しは難しくありません。ただ、冬の夜は窓際が外と同じくらい冷え込むことがあります。夜間だけでも、窓から少し離れたお部屋の中央などに移動させてあげると安心です。
シュロチクの育て方、室内の悩み解決

基本的な育て方がわかったところで、次は「植え替え」や「剪定」、そして「葉先が枯れる」といった室内管理でよくあるお悩みについて、解決策を見ていきましょう。
シュロチクの植え替え時期と方法

シュロチクが大きくなってきたり、鉢底から根が見えてきたり、水の染み込みが悪くなったら「根詰まり」のサインです。
- 頻度:2〜3年に1回が目安です。
- 時期:成長期の5月〜9月頃が最適です。冬は避けましょう。
- 土:市販の「観葉植物用の培養土」で大丈夫です。
植え替えの手順
- 古い鉢から根鉢(根と土が固まったもの)を優しく引き抜きます。
- 根鉢のまわりの古い土を、3分の1程度優しくほぐし落とします。黒ずんだ古い根があれば、清潔なハサミでカットします。
- 一回り大きな鉢に、鉢底石を敷き、新しい土を少し入れます。
- シュロチクを中央に置き、隙間に新しい土を入れていきます。割り箸などで軽くつつきながら入れると、隙間なく入りますよ。
- 最後に水をたっぷり与えて完了です。
シュロチクの剪定で形を整える
葉っぱが混み合ってきたり、枯れた葉が目立ってきたら剪定(せんてい)をします。風通しを良くして、病害虫を防ぐ目的もありますね。時期は植え替えと同じく、生育期の4月〜10月頃がおすすめです。
- 枯れた葉・古い葉: 葉先だけが茶色い場合は、その茶色い部分だけをハサミで斜めにカットすると見た目が良くなります。葉全体が枯れている場合は、茎の付け根(幹の部分)から切り取ります。
- 伸びすぎた茎: シュロチクは、切った茎の途中から新しい芽は出ません。もし茎(幹)ごと短くしたい場合は、その茎自体を根元から切り落とすことになります。そうすると、株元から新しい芽(タケノコみたいな芽)が出てきやすくなりますよ。
幹の皮はどうする?
幹を覆っている茶色い繊維状の皮は、シュロチクの特徴です。自然に剥がれ落ちるのを待ってもいいですし、見た目が気になる場合は手で優しく剥がしても大丈夫です。
シュロチクの増やし方(株分け)
シュロチクは「株分け」で増やすことができます。植え替えと同じタイミング(5月〜9月)で行うのが、株への負担が少ないです。
鉢から抜いた根鉢をほぐしていくと、複数の茎がまとまっているのが分かると思います。それを手や清潔なハサミで優しく2〜3株に分割し、それぞれ別の鉢に植え付けるだけです。根を傷つけすぎないように注意してください。
葉先が枯れる原因と対処法
「シュロチクの葉先が茶色く枯れてきた…」これは一番多いお悩みかもしれません。原因はいくつか考えられます。
葉先が枯れる主な原因チェックリスト
- 乾燥(水切れ・空中湿度不足) これが一番多い原因かなと思います。特にエアコンの効いた部屋では乾燥しがちです。水やりの頻度を見直し、こまめに葉水(霧吹き)をしてあげてください。
- 根腐れ(水のやりすぎ) 乾燥とは逆に、常に土がジメジメしていると根が腐ってしまい、水を吸えなくなって葉先が枯れます。受け皿の水は捨て、土が乾くメリハリをつけていますか?
- 葉焼け(直射日光) 強い直射日光に当たっていませんか?置き場所を見直しましょう。
- 新陳代謝(寿命) 一番下の古い葉から順番に枯れてきている場合は、自然な新陳代謝(寿命)の可能性が高いです。その場合は、枯れた葉を根元から切り取ればOKです。
茶色くなってしまった葉先は、残念ながら緑色には戻りません。気になる場合は、枯れた部分だけをハサミでカットして整えてあげましょう。
シュロチクが枯れる原因とは?
もしシュロチク全体の元気がなくなり、枯れる心配がある場合は、以下の致命的な原因に当てはまっていないか確認してみてください。
枯れる原因ワースト3
- 根腐れ:水のやりすぎ、特に冬場の水のやりすぎは危険です。
- 極端な乾燥:エアコンの風が直撃し続けている。
- 葉焼け・寒さ:夏の直射日光に当てた、または冬に0℃以下になる場所に長時間置いた。
まずは置き場所と水やりの習慣を見直すことが大切です。
室内での害虫予防と対策
シュロチクは比較的害虫に強いほうですが、室内で空気が乾燥すると「ハダニ」や「カイガラムシ」が発生することがあります。
- ハダニ:葉の裏に小さなクモのような虫がつき、葉の養分を吸って白っぽくします。
- カイガラムシ:白い綿のようなものや、茶色い殻のようなものが幹や葉の付け根にくっつきます。
対策
一番の予防は、毎日の「葉水」です。これらの害虫は水を嫌うので、霧吹きで葉の表裏をしっかり濡らしてあげることで、かなり防ぐことができます。
もし発生してしまったら、数が少ないうちは古い歯ブラシなどでこすり落としたり、シャワーで洗い流すのが早いです。大量に発生した場合は、観葉植物用の殺虫剤を使うことになります。
薬剤の使用について
薬剤を使用する場合は、必ず記載されている使用方法や注意事項をよく読んでからお使いください。小さなお子さんやペットがいるご家庭では特に注意が必要です。使用に不安がある場合は、園芸店の専門の方に相談してください。
シュロチクの育て方、室内の鍵まとめ

シュロチクの育て方、室内管理のポイントをまとめてみました。いろいろお話ししましたが、シュロチクはとっても丈夫で、日本の環境にも合った育てやすい植物です。
大切なのは、「強い直射日光を避ける」「エアコンの風を当てない」「水のやりすぎ(根腐れ)に注意し、葉水で湿度を保つ」この3点かなと思います。
葉先が少し枯れることもありますが、それも植物の個性として楽しみながら、ぜひ「緑の宝石」シュロチクとの暮らしを楽しんでみてくださいね。
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