アロカシアを育てたいけれど、ネットで調べると「アロカシアは難しい」という意見が多くて、本当に自分に育てられるのか心配になりますよね。
これから観葉植物を始めたいと考えているのに、最初の1歩で失敗して後悔したくないと思う人もいるでしょう。確かにアロカシアにはデリケートな一面がありますが、特徴をよく理解すれば初心者でも美しい姿を楽しむことができます。
- アロカシアがどのような植物なのか
- 育てることが難しいと言われる理由と対策
- 上手に育てるための具体的な方法
- 栽培環境や品種による育てやすさの違い
アロカシアは初心者にも育てやすい?
- アロカシアはどんな植物?
- 豊富な種類と個性的な葉の魅力
- アロカシアの花言葉と由来
- 花は咲く?
- アロカシアを育てるのが難しいと言われる理由
- 適切な温度管理が難しい
- 水やりを間違えると枯れる
アロカシアはどんな植物?

アロカシアはサトイモ科アロカシア属に分類される植物です。熱帯アジアからオーストラリアにかけておよそ65種類が自生している多年草で、国内では四国南部や九州南部、琉球諸島に分布しています。
素朴ながらも生き生きとした緑の葉が特徴的で、クワズイモの仲間でもあります。寒さが厳しくなると地上部が枯れますが、地下や地上部に根茎を作り、春が訪れると再び芽を出します。
豊富な種類と個性的な葉の魅力
アロカシアは非常に種類が豊富で、葉の大きさも10センチ程度のものから、人間を覆えるほどのサイズまで多岐にわたります。葉の模様や形も多種多様で、グリーンインテリアとして高い人気を誇っています。
品種によって葉の色や形、模様が大きく異なり、それぞれが唯一無二の個性を放っているのが最大の魅力です。そのため、こだわりのインテリアグリーンを探している人には特におすすめです。
アロカシアの花言葉と由来
アロカシアの花言葉は「復縁」と「仲直り」です。この花言葉は、アロカシアの葉が大きなハートのような形をしていることに由来しています。愛情や調和を象徴するハート型の葉が、別れた関係やこじれた関係の修復を願う気持ちと結びついていると考えられています。
観葉植物にはそれぞれ素敵な花言葉が込められていることが多く、アロカシアも例外ではありません。

花は咲く?
アロカシアは、株が大きく育ち、栽培環境が整えば花を咲かせることがあります。花が咲くのは非常に難しいとされていますが、うまくいけば6月から7月頃に、白い甘い香りがする花が咲くでしょう。観葉植物として楽しむことが多いアロカシアですが、花を咲かせることができれば、また違った喜びを感じることができます。
アロカシアを育てるのが難しいと言われる理由
アロカシアは「育てにくい」という印象を持たれがちです。その理由は、環境の変化に非常に敏感で、ワガママな性質を持っているからです。暑すぎたり寒すぎたりする温度、過度な乾燥や多湿、不適切な水やり、そして置き場所や鉢を変えることに対しても過敏に反応することがあります。
これらの繊細さが、初心者にとっては大きなハードルとなります。しかし、アロカシアが好む環境を理解して適切に管理することで、元気に育てていくことは十分に可能です。
適切な温度管理が難しい
アロカシアは熱帯の植物であり、寒さに弱い性質を持っています。気温が10℃を下回ると葉が黄色くなり、枯れてしまう可能性があります。一方で、日本の夏の高温多湿な環境では成長が止まってしまう傾向があるため、注意が必要です。
最適な生育温度は22℃から25℃とされており、一年を通してこの温度を保つことは難しいと感じられるかもしれません。特に冬の窓際は冷気が入り込むため、アロカシアを置かないようにするなど工夫が必要です。
水やりを間違えると枯れる

アロカシアは水を好む植物ですが、その水やり管理は非常にデリケートです。生長期である5月から9月にかけては、土が乾くたびにたっぷりと水を与えるか、腰水をするなどして、水切れを起こさないようにする必要があります。ところが、有機質を多く含む保水性の高い土を使用している場合、少しでも水のやりすぎがあると根腐れを起こすことがあります。
水切れにも根腐れにも弱いため、土の状態をよく確認することが重要です。この絶妙な水分量を維持するのが難しいため、初心者にとっては扱いにくい植物と言えます。
アロカシアを上手に育てるためのポイント
- 日当たりと置き場所のポイント
- 水やりは季節に合わせて調整
- 肥料は与えるタイミングが大切
- 植えつけや植えかえのタイミング
- 冬越しのための管理方法
- 個性豊かなアロカシアの育てやすさについて
日当たりと置き場所のポイント

アロカシアは年間を通して日当たりの良い場所で育てることが大切です。光が不足すると葉が垂れ下がり、葉柄が折れてしまうことがあります。アロカシアの葉は、光が当たる方向へと傾く性質があるため、葉のバランスを良くしたい場合は、こまめに鉢の向きを変えてあげましょう。
から秋にかけては屋外での栽培も可能ですが、気温が15℃を下回る場合は屋内に取り込む必要があります。また、室内で育てる際はエアコンの風が直接当たらない場所に置いてください。なお、葉に金属光沢を持つタイプの品種は、直射日光に弱いため、年間を通して明るい日陰やレースカーテン越しの半日陰で管理することが推奨されます。
水やりは季節に合わせて調整
アロカシアは水やりが非常に重要になります。生長期にあたる5月から9月は、土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。しかし、10月に入ると徐々に水の量を控えめにし、冬場は鉢の土が乾いてからさらに4~5日経ってから水やりをするようにします。
冬の水やりは、日中の暖かい時間帯に行うことが大切です。このように季節によって水やりの頻度や量を変える必要があります。また、アロカシアは高湿度を好むため、空気が乾燥している場合は霧吹きで葉水を与えたり、加湿器を使用したりして湿度を保つことが大切です。
肥料は与えるタイミングが大切
アロカシアは肥料がなくても育ちますが、成長を促したい場合は肥料を与えるのが効果的です。肥料を与えるのは生長期の5月から9月にかけてが最適です。緩効性化成肥料を2ヶ月に1回置き肥として与えたり、即効性のある液体肥料を1週間から10日に1回の頻度で与えたりすると良いでしょう。
コバエの発生を防ぐためには、有機肥料ではなく化学肥料を使用するのがおすすめです。冬場は成長が緩慢になるため、肥料を与えると肥料焼けを起こす可能性があるため注意が必要です。
植えつけや植えかえのタイミング
アロカシアの植えつけは、暖かな5月から9月頃に行うのが一般的です。葉にツヤがあり、茎がしっかりしていて、病害虫の影響を受けていない苗を選びましょう。生育旺盛なため、根が鉢底から出てくるくらいに成長したら植えかえが必要です。
特に小さな鉢や中くらいの鉢で育てている場合は、毎年5月から8月に一回り大きな鉢に植えかえてください。最初から大きな鉢で育てている場合は、2年に1度、根を半分ほど切り落としてから同じサイズの鉢に植えかえるのが良いでしょう。

冬越しのための管理方法
アロカシアは寒さと乾燥に弱い植物です。そのため、冬越しには特に注意が必要です。屋外で育てている場合は、霜が降りる前に必ず室内に取り込むようにしてください。室内でも、窓際は温度が下がりやすいため、鉢を置かないようにすることが大切です。
夜間の寒さ対策として、鉢に緩衝材などを巻いて保温するのも効果的です。さらに、室内は空気が乾燥しやすいため、加湿器を使用したり、こまめに葉水を与えたりして湿度を保つように心がけてください。
個性豊かなアロカシアの育てやすさについて
アロカシアは品種によって育てやすさが異なります。

- 水やりは季節ごとに調整する
- 日当たりと風通しの良い場所に置く
- 冬場は15℃以上の室内で管理する
- 空気が乾燥しないよう湿度を保つ
- 適切なタイミングで植えかえをする
- 環境の変化に過敏なので置き場所を安易に変えない
- 生長期は肥料を与える
- 冬場は肥料を控える
- 根腐れや水切れに注意する
- 病害虫に注意し風通しを良くする
- 古くなった葉や茎は剪定する
- 子株や挿し木、取り木で増やすことが可能
- 品種によっては直射日光を避ける
- 初心者は耐寒性や耐陰性の強い品種から始める
- 育て方のポイントを押さえれば初心者でも楽しめる
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