観葉植物・オーガスタが大きくなりすぎた時の対処法

オーガスタ

オーガスタの鮮やかな緑と、南国を思わせるダイナミックな姿は、お部屋の雰囲気を一変させてくれる魅力があります。しかし、生命力が旺盛なオーガスタは、育てていくうちに「大きくなりすぎた」と、置き場所に困ったり、葉のバランスが崩れたりすることがよくあります。また、植え替えのタイミングを逃すと、根詰まりを起こして枯れてしまうことも。この記事では、観葉植物のオーガスタが大きくなりすぎて困っている方に向けて、伸びすぎたらどうしたらいいかという疑問や、剪定はどこを切るべきかといった具体的なお手入れ方法まで、わかりやすく解説します。

この記事を読むことで以下の点について理解を深められます

  • オーガスタの植え替えが必要なタイミング
  • オーガスタを大きく育てないための具体的な方法
  • オーガスタの正しい剪定方法と注意点
  • オーガスタの育て方やトラブルへの対処法

観葉植物のオーガスタが大きくなりすぎた時の対処法

  • オーガスタの成長スピードについて知っておこう
  • 植え替えをしないという選択肢
  • 根を間引きして成長を抑える方法
  • 子株ができたら株分けをしよう
  • オーガスタが伸びすぎたらどうしたらいいですか?
  • 日当たりで成長をコントロールする

オーガスタの成長スピードについて知っておこう

オーガスタは、野生では高さ10メートルにも達すると言われている、非常に生命力のある植物です。そのため、鉢植えで育てていても成長が早く、購入してからわずか1~2年で鉢の中が根でいっぱいになることも珍しくありません。このように生育が旺盛なことから、適切なタイミングでお手入れをしないと、葉の形が乱れたり、鉢が根の圧力で割れてしまったりすることがあります。オーガスタの成長速度を考慮すると、日頃からのお手入れ方法や、大きくなりすぎたときの対処法を事前に知っておくことが大切です。また、大きく育てたい場合と、現状の大きさを維持したい場合とで、お手入れの方法が異なってくるため、ご自身の目的に合わせた育て方を実践していく必要があります。

植え替えをしないという選択肢

オーガスタをこれ以上大きくしたくない場合には、植え替えをしないという選択肢があります。通常、オーガスタは2年に1度程度の間隔で、ひと回り大きな鉢に植え替えるのが一般的です。これは、元気にすくすく育てることを目的としているためです。しかし、植え替えはオーガスタの成長を促進させることにもつながります。したがって、現在の大きさを維持したい、あるいはこれ以上大きくしたくないのであれば、あえて植え替えをしないという方法も有効です。ただし、長期間植え替えをしないと、根詰まりを起こしてしまい、水分や栄養を十分に吸収できなくなる可能性があります。そのため、植え替えをしないのであれば、代わりに根を間引くなどの対策をとる必要があります。

根を間引きして成長を抑える方法

根を間引きすることは、オーガスタの成長を抑制する効果的な方法の一つです。植物は根から水分や栄養を吸収して成長するため、根の量を減らすことで、吸収できる栄養分も少なくなり、全体的に大きく育つのを抑えられます。根の間引きは、オーガスタの植え替えと同じく、生育期である5月から7月頃に行うのがおすすめです。
具体的な手順としては、まずオーガスタを鉢から抜き、土を軽く落としてから、傷んだ根や古い根をカットします。その後、健康な根を全体的に3分の1程度カットして、元の鉢に戻しましょう。ただし、間引きすぎると成長が悪くなる可能性もあるため、注意深く作業することが大切です。

子株ができたら株分けをしよう

オーガスタは、大きく成長すると株元に子株ができます。この子株をそのままにしておくと、親株がさらに大きくなり、鉢の中がますます窮屈になってしまいます。そのため、子株を見つけたら株分けをすることで、株全体の大きさをコントロールできます。株分けの時期は、オーガスタの成長が活発な5月から7月が最適です。

株分けの方法

株分けは、まずオーガスタを鉢から抜き、土を軽く落としてから行います。子株と親株の間にスコップなどを差し込み、根をできるだけつけた状態で切り離します。子株を新しい鉢に植えつける際は、水はけのよい観葉植物用の土を使用しましょう。自分でブレンドする場合は、赤玉土2と鹿沼土1の割合がおすすめです。子株を植え付けた後は、たっぷりと水を与えて、風通しの良い明るい日陰で管理してください。株分けはオーガスタを増やす方法としても有効です。

オーガスタが伸びすぎたらどうしたらいいですか?

オーガスタが縦に伸びすぎて天井に届いてしまったり、葉が横に広がりすぎて場所をとってしまったりした場合は、剪定をすることで見た目を整えられます。オーガスタは、外側の古い葉から順番に枯れていく性質があるため、葉が黄色くなったり、割れてしまったりした場合は剪定のサインです。剪定の時期は、植え替えや株分けと同じく、オーガスタが元気な5月から7月頃が適しています。冬の時期は成長が止まり、根も弱っているため、剪定は控えるようにしましょう。剪定することで、風通しがよくなり、害虫の予防にもつながります。

日当たりで成長をコントロールする

オーガスタの成長スピードをコントロールするためには、日当たりも重要な要素です。オーガスタはもともと熱帯の植物なので、日当たりを好みます。しかし、日陰に置いておくと、日光を求めて茎や枝が間延びしてしまう「徒長(とちょう)」が起こりやすくなります。徒長してしまうと、ひょろひょろとした見栄えの悪い姿になってしまうため、注意が必要です。逆に、夏場は屋外で日光に十分に当ててあげることで、縦に伸びるのを抑え、株を丈夫に育てることができます。室内で育てる場合も、日当たりが良い窓際に置くことで、徒長を防ぎ、葉の色つやを良く保つことができます。


観葉植物のオーガスタが大きくなりすぎた時の具体的な手入れ方法

  • 植え替えが必要なのはどんな時?
  • 植え替えの適切な時期と手順
  • オーガスタ剪定のタイミングとポイント
  • 剪定 どこを切る?
  • トラブル発生!枯れたり、葉が丸まったりする原因と対処法
  • 観葉植物のオーガスタが大きくなりすぎた時のまとめ

植え替えが必要なのはどんな時?

植え替えは、オーガスタを元気に育てるために不可欠なお手入れです。購入してから2年以上経っている場合や、株が大きくなりすぎて鉢とのバランスが悪くなっている場合は、植え替えのタイミングだと考えられます。また、鉢底の穴から根が見えている場合や、水やりをしても土が水を吸いにくくなった場合も、根詰まりを起こしている可能性が高いため、植え替えを検討しましょう。根詰まりをそのままにしておくと、下の方の根まで水が行き届かなくなり、栄養不足で葉っぱの色が悪くなってしまうことがあります。これらのサインを見逃さずに、適切なタイミングで植え替えを行うことが大切です。

植え替えの適切な時期と手順

オーガスタの植え替えは、生育期である5月から7月に行うのが最も適しています。この時期に行うことで、植え替え後のダメージが少なく、スムーズに新しい環境に順応できます。植え替えに必要なものは、ひと回り大きな鉢、観葉植物用の新しい土、鉢底ネット、鉢底石、園芸用ハサミです。植え替えの具体的な手順は以下の通りです。まず、オーガスタを鉢から抜き、土を軽く落とします。次に、傷んだ根や古い根をハサミで切り落とし、健康な根も全体の3分の1程度をカットします。新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、土を少し入れたら、オーガスタを中央に配置して、隙間にも土を入れていきましょう。最後に、たっぷりと水を与えて、2〜3週間は明るい日陰で管理してください。

オーガスタ剪定のタイミングとポイント

オーガスタの剪定は、見た目を整えるだけでなく、株を健康に保つためにも大切な作業です。剪定のタイミングは、葉が黄色く変色して枯れてきた時や、葉が割れて見栄えが悪くなった時が目安になります。オーガスタは、成長が進むと外側の葉から順番に枯れていく傾向があります。そのため、枯れた葉を見つけたら、早めに剪定してあげるとよいでしょう。剪定に最も適しているのは、オーガスタの成長が活発な5月から7月です。冬の時期に剪定すると、株に大きな負担をかけてしまう可能性があるため、避けるべきです。

剪定 どこを切る?

オーガスタの剪定を行う際は、どこを切るか迷ってしまうかもしれません。結論から言うと、剪定は古い葉から順番に、茎の根元でカットするのが基本です。オーガスタは、中心の茎と茎の間から新芽が出てくる植物です。したがって、外側にある葉ほど古い葉ということになります。剪定する際は、まず外側にある黄色くなった葉や枯れた葉から切り落としていきましょう。茎の長いオーガスタの場合、剪定する場所を間違えると新芽を傷つけてしまうことがあります。そのため、剪定する際は、葉がついている茎の根元から切るようにしてください。

トラブル発生!枯れたり、葉が丸まったりする原因と対処法

オーガスタは育てやすい植物ですが、時にはトラブルが発生することもあります。主なトラブルの原因と対処法を以下にまとめました。

トラブル原因として考えられること対処法
葉が割れる、外側が丸まる急な置き場所の変更、強い日光、水不足、強風など水やりを見直し、直射日光を避け、風が当たらない場所に置く。割れた葉は剪定する。
新芽がうまく開かない日照不足濡らしたタオルで新芽を拭き、少し手で開くのを助ける。日当たりの良い場所に移動させる。
葉色が薄くなる、枯れる日照不足、肥料不足、根腐れなど日当たりの良い場所に移動させ、適切な時期に肥料を与える。根腐れの場合は水やりを控え、植え替えを検討する。
白い綿のようなものがつくコナカイガラムシの発生濡れた雑巾などで拭き取り、薬剤を散布する。
葉に元気がない、しわがよる根腐れ水やりを控え、植え替えを検討する。傷んだ根は切り落とし、新しい土に植え替える。

観葉植物のオーガスタが大きくなりすぎた時のまとめ

  • オーガスタは成長が早いので2年に1度は植え替えが必要
  • 植え替えは5月から7月に行うのがおすすめ
  • 植え替えをすることで元気に成長させることができる
  • これ以上大きくしたくない場合は植え替えをしない
  • 植え替えの代わりに根を間引くことで成長を抑制できる
  • 株が大きくなりすぎたら鉢底から根が出てくる
  • 土が水を吸わなくなったら根詰まりのサイン
  • 剪定は古い葉から順に茎の根元でカットする
  • 剪定することで見た目が整い風通しもよくなる
  • 増やしたい場合は株分けをする
  • 株分けも植え替えと同じく5月から7月が適している
  • 日当たり不足は徒長の原因になるので注意が必要
  • トラブルがあった場合は早めに対処することが大切
  • 観葉植物のオーガスタが大きくなりすぎた時はこの記事を参考に手入れをしてみましょう


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